症状
Macのトラックパッドを押してもクリックが反応しない、または押し込めない
結論:まずこれを確認
- 「タップでクリック」が有効か確認する(アップルメニュー > システム設定 > トラックパッド)
- 外付けマウスを接続して操作できるか確認する
- Mac を再起動する
操作フロー
flowchart TD
A[トラックパッドが反応しない] --> B{カーソルは動く?}
B -->|動く| C{タップでクリック有効?}
B -->|動かない| D[外付けマウスを接続]
C -->|有効| E[物理クリックの問題]
C -->|無効| F[設定を有効にする]
D --> G{マウスで操作できる?}
G -->|できる| H[トラックパッドの問題]
G -->|できない| I[システムの問題]
E --> J[NVRAM/SMCリセット]
F --> K[解決確認]
H --> J
I --> L[セーフモードで起動]
よくある原因
- 「タップでクリック」が無効 - 物理的に押し込まないとクリックできない設定になっている
- トラックパッドの感度設定が不適切 - クリックに必要な力が強すぎる設定になっている
- システムの一時的な不具合 - 再起動で解消するソフトウェアの問題
- NVRAM/SMCの異常 - ハードウェア制御の設定が不安定になっている
- バッテリーの膨張 - バッテリーが膨らんでトラックパッドを内側から押し上げている
- トラックパッド表面の汚れ・水分 - センサーが正常に検知できない状態
- ハードウェアの故障 - トラックパッド自体の物理的な故障
操作手順
ステップ1: カーソルの動作を確認する
トラックパッド上で指を動かし、カーソルが画面上で動くか確認する
🔍 チェックポイント: カーソルが動けばトラックパッド自体は認識されている
ステップ2: 外付けマウスを接続する
USB マウスまたは Bluetooth マウスを接続して操作できる状態にする
🔍 チェックポイント: 以降の設定変更にマウスが必要な場合がある
ステップ3: トラックパッドの設定を確認する
- 画面左上の アップルメニュー () をクリック
- システム設定 を選択
- 左メニューから トラックパッド を選択
- 「ポイントとクリック」タブで以下を確認する
- タップでクリック : オン(1本指でタップするとクリックになる)
- クリック : 中央付近に設定(「弱い」だとクリックしやすい)
🔍 チェックポイント: 「タップでクリック」をオンにすると押し込まなくてもクリックできる
ステップ4: Mac を再起動する
- アップルメニュー () > 再起動 を選択
- 再起動後、トラックパッドのクリックを試す
🔍 チェックポイント: 一時的なソフトウェア不具合はこれで解消することが多い
ステップ5: NVRAM をリセットする(Intel Mac の場合)
- Mac をシステム終了する
- 電源ボタンを押してすぐに Option + Command + P + R を同時に押し続ける
- 約20秒間押し続けてから離す
- Mac が起動したらクリックを試す
※ Apple Silicon(M1/M2/M3/M4)Mac は NVRAM リセット不要(自動で管理される)
🔍 チェックポイント: Intel Mac で起動音が2回鳴ったらリセット完了
ステップ6: SMC をリセットする(Intel Mac の場合)
MacBook(T2チップ搭載)の場合:
- Mac をシステム終了する
- 電源ボタンを10秒間押し続けてから離す
- 数秒待ってから電源ボタンを押して起動する
MacBook(T2チップ非搭載)の場合:
- Mac をシステム終了する
- Shift + Control + Option を押しながら電源ボタンを10秒間押し続ける
- すべてのキーを離し、電源ボタンを押して起動する
※ Apple Silicon Mac は SMC がないためこの手順は不要
🔍 チェックポイント: SMC リセット後は日時設定がずれることがある
ステップ7: セーフモードで起動する
Intel Mac:
- Mac をシステム終了する
- 電源ボタンを押してすぐに Shift キーを押し続ける
- ログイン画面が表示されたら離す
Apple Silicon Mac:
- Mac をシステム終了する
- 電源ボタンを押し続け、「起動オプションを読み込み中」が表示されるまで待つ
- 起動ディスクを選択し、Shift を押しながら「セーフモードで続ける」をクリック
🔍 チェックポイント: セーフモードでクリックできればサードパーティ製ソフトが原因の可能性
ステップ8: Apple Diagnostics を実行する
- Mac をシステム終了する
- Intel Mac: 電源を入れてすぐに D キーを押し続ける
- Apple Silicon Mac: 電源ボタンを押し続け、起動オプションが表示されたら Command + D を押す
- 診断が完了するまで待つ
🔍 チェックポイント: エラーコードが表示されたらメモしておく(修理時に必要)
NG行動
- トラックパッドを強く押し込み続ける - 故障を悪化させる可能性がある
- 分解して内部を触る - 保証が無効になり、さらなる故障の原因になる
- バッテリー膨張を放置する - 発火リスクがあるため早急に Apple に相談する
- 水分が付いた状態で操作し続ける - 内部に浸透して故障の原因になる
よくある質問(FAQ)
Q1: タップでクリックと物理クリックの違いは?
A: タップでクリックは指で軽く触れるだけで反応する。物理クリックはトラックパッドを押し込む必要がある。Windows ノートPCでいう「タップでタップ」と同じ機能。
Q2: トラックパッドの一部だけ反応しないのはなぜ?
A: バッテリー膨張によりトラックパッドが歪んでいる可能性がある。本体底面が膨らんでいないか確認し、膨らみがあれば使用を中止して Apple に相談する。
Q3: 外付けマウス使用中はトラックパッドを無効にできる?
A: システム設定 > アクセシビリティ > ポインタコントロール > 「マウスまたはワイヤレストラックパッドがあるときは内蔵トラックパッドを無視」をオンにする。
関連するトラブル
準備中
解決しない場合
- Apple サポート: https://support.apple.com/ja-jp
- Apple Diagnostics のエラーコード一覧: https://support.apple.com/ja-jp/HT202731
- Apple Store Genius Bar 予約: https://www.apple.com/jp/retail/geniusbar/
- 確認すべき情報: Mac のモデル名、macOS バージョン(アップルメニュー > この Mac について)、診断で表示されたエラーコード
- 次に調べるキーワード: 「Mac トラックパッド 修理費用」「Mac トラックパッド 交換」「Apple バッテリー膨張 対応」