症状
エクスプローラーの「ネットワーク」に他のPCが表示されない、またはネットワーク探索を有効にしても無効に戻る
結論:まずこれを確認
- ネットワークプロファイルが「プライベート」になっているか確認する
- 「Function Discovery Resource Publication」サービスが起動しているか確認する
- ファイアウォールでネットワーク探索が許可されているか確認する
操作フロー
flowchart TD
A[他のPCが表示されない] --> B{ネットワークプロファイルは?}
B -->|パブリック| C[プライベートに変更]
B -->|プライベート| D{関連サービスは起動?}
C --> D
D -->|停止| E[サービスを開始・自動に設定]
D -->|起動済み| F{ファイアウォール設定は?}
E --> F
F -->|ブロック| G[ネットワーク探索を許可]
F -->|許可済み| H{SMB 1.0は必要?}
G --> H
H -->|古いNASあり| I[SMB 1.0を有効化]
H -->|不要| J[PCを再起動]
I --> J
J --> K[エクスプローラーで確認]
よくある原因
- ネットワークプロファイルが「パブリック」 - パブリックネットワークでは探索が自動で無効になる
- 関連サービスが停止している - Function Discovery系サービスが停止していると探索できない
- ファイアウォールでブロック - Windows Defenderファイアウォールが探索通信をブロックしている
- SMB 1.0が無効 - 古いNASやWindows XP/Vistaとの通信に必要な場合がある
- ワークグループ名が異なる - 同じワークグループでないと表示されにくい
- IPv6が無効 - 一部の探索機能はIPv6を使用する
- ルーター設定でクライアント分離が有効 - 無線ルーターで端末間通信が禁止されている
操作手順
ステップ1: ネットワークプロファイルを確認する
Windows 11:
- 設定 > ネットワークとインターネット を開く
- 接続中のネットワーク(Wi-FiまたはEthernet)を選択する
- 「ネットワークプロファイルの種類」を確認する
- 「プライベートネットワーク」を選択する
Windows 10:
- 設定 > ネットワークとインターネット > 状態 を開く
- 「接続プロパティの変更」を選択する
- 「プライベート」を選択する
🔍 チェックポイント: プロファイルが「プライベート」になっていれば次へ
ステップ2: ネットワーク探索を有効にする
Windows 10/11共通:
- コントロールパネル > ネットワークとインターネット > ネットワークと共有センター を開く
- 左側の「共有の詳細設定の変更」を選択する
- 「プライベート」セクションを展開する
- 「ネットワーク探索を有効にする」を選択する
- 「ネットワークに接続されているデバイスの自動セットアップを有効にする」にチェックを入れる
- 「変更の保存」を選択する
🔍 チェックポイント: 設定が保存され、有効のまま維持されていれば次へ
ステップ3: 関連サービスを確認・起動する
- Windowsキー + R を押し、
services.mscと入力してEnter - 以下のサービスを探し、状態と起動の種類を確認する
| サービス名 | 必要な状態 | 起動の種類 |
|---|---|---|
| Function Discovery Provider Host | 実行中 | 自動 |
| Function Discovery Resource Publication | 実行中 | 自動 |
| SSDP Discovery | 実行中 | 自動 |
| UPnP Device Host | 実行中 | 自動 |
| DNS Client | 実行中 | 自動 |
- 停止しているサービスをダブルクリックする
- 「起動の種類」を「自動」に変更する
- 「開始」ボタンを選択する
- 「OK」で閉じる
PowerShellで一括設定する場合(管理者権限):
$services = @('FDResPub', 'fdPHost', 'SSDPSRV', 'upnphost', 'Dnscache')
foreach ($svc in $services) {
Set-Service -Name $svc -StartupType Automatic
Start-Service -Name $svc -ErrorAction SilentlyContinue
}
🔍 チェックポイント: 5つのサービスすべてが「実行中」になっていれば次へ
ステップ4: ファイアウォール設定を確認する
Windows 10/11共通:
- コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windows Defenderファイアウォール を開く
- 左側の「Windows Defenderファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」を選択する
- 「設定の変更」を選択する
- 「ネットワーク探索」を探す
- 「プライベート」にチェックが入っていることを確認する
- 入っていなければチェックを入れて「OK」を選択する
🔍 チェックポイント: ネットワーク探索の「プライベート」欄にチェックがあれば次へ
ステップ5: SMB 1.0の状態を確認する(必要な場合のみ)
古いNASやWindows 7以前のPCと接続する場合のみ実施する。
- コントロールパネル > プログラム > Windowsの機能の有効化または無効化 を開く
- 「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」を探す
- 必要であれば「SMB 1.0/CIFS クライアント」にチェックを入れる
- 「OK」を選択し、再起動する
PowerShellで確認(管理者権限):
Get-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName SMB1Protocol
🔍 チェックポイント: State が Enabled(必要な場合)または Disabled(不要な場合)
ステップ6: ワークグループ名を確認する
- 設定 > システム > バージョン情報 を開く
- 「ドメインまたはワークグループ」の値を確認する
- 接続したい他のPCと同じワークグループ名であることを確認する
変更が必要な場合:
- 「システムの詳細設定」を選択する
- 「コンピューター名」タブの「変更」を選択する
- ワークグループ名を入力して「OK」を選択する
- 再起動する
🔍 チェックポイント: すべてのPCが同じワークグループ名(既定は WORKGROUP)
ステップ7: 探索を手動で実行する
- エクスプローラーを開く
- アドレスバーに
\\接続先のPC名または\\接続先のIPアドレスを入力する - Enterを押す
🔍 チェックポイント: 共有フォルダが表示されれば探索の問題ではなく表示の問題
NG行動
- パブリックネットワークのまま探索を有効にする - セキュリティリスクが高い、カフェやホテルでは絶対に避ける
- SMB 1.0を必要なく有効にする - 既知の脆弱性があるため、必要な場合のみ有効にする
- ファイアウォールを完全に無効にする - 探索のためにファイアウォール全体を無効にしない
- サービスを「無効」に変更したまま放置する - トラブルシューティング後は元に戻す
よくある質問(FAQ)
Q1: 同じネットワークにいるはずなのに表示されない
A: ルーターの「プライバシーセパレータ」や「クライアント分離」機能が有効になっている可能性がある。ルーターの管理画面で確認する。特にゲストネットワークでは分離が有効なことが多い。
Q2: 一部のPCだけ表示されない
A: 表示されないPC側でネットワーク探索が有効になっているか確認する。双方のPCで探索が有効である必要がある。
Q3: NASやプリンターが表示されない
A: NASやプリンターがSMB 2.0以上に対応しているか確認する。古い機器の場合はSMB 1.0の有効化が必要な場合がある。機器のファームウェア更新も確認する。
関連するトラブル
準備中
解決しない場合
- Microsoft公式ドキュメント: ファイル共有が機能しない
- 確認すべきログ: イベントビューアー > Windowsログ > システム
- 次に調べるキーワード: 「Windows ファイル共有 アクセスできない」「SMB トラブルシューティング」「ネットワーク資格情報」